田代島で猫まみれ猫だらけ 心がゆるんだ日

田代島

去年の終わり頃は、気持ちがずっと張りつめていて、何をしていても焦りが抜けなくてどうしようもなくて。まあ、もともとこんな性格なんだけどね。


ひとりで考えて、ひとりで悩んで、ひとりで勝手に追い詰められて苦しくて毎日が戦闘モード。


そんなんだから体調もあまりよくなくて、心も身体もずっと重くてしんどくなってました。


そんな中で、前から気になっていた、石巻市にある田代島に行ってみたいと思うようになったんです。
猫がたくさんいる島。海が見える島。時間がゆっくり流れていそうな島。

ずんだ猫
ずんだ猫

宮城県石巻市から、フェリーで
行く田代島だにゃ



ただ観光したいというより、猫を見ることで今の自分の張りついた心を、少しゆるめられる場所なんじゃないか、そんな気がしてね。

yoko
yoko

心がお疲れだったな


そして天気のいい2026年3月の終わり、私は朝6時20分出発で車で石巻へ。


セブンのコーヒーを車のハンドル横のホルダーに入れて、ちびちび飲みながら(アドレナリン出すためw)高速を少し緊張しながら運転。ひとりなんで、ついフワッと眠っちゃわないようにね。


三陸道の「石巻河南IC」で降りて、スマホのナビを頼りに、石巻の「かわまち立体駐車場」まで向かい、駐車。


そこからフェリー乗り場はどこだ?とまったくはじめての場所だったので、きょろきょろしてたら、駐車場にご家族連れがいて「この人たち、田代島行くかも」と少し離れながらついていったらビンゴだったよ。


そうそう、フェリー乗り場「石巻中央発着所」には駐車場はありません。近くの有料駐車場に止める必要があります。次の「門脇発着所」には無料駐車場があるみたいだね。でも数に限りがあるから安全を狙って中央発着所にしたよ。


7時45分ごろ、「石巻中央発着所」についた。すでに私の前に、このご家族合わせて12人ほど並んでた。発券所の開きは8時ね。


8時になり、どきどきしながら並んで自分の名前を記入して、切符を買った。


私の前に並んでた人達、県外から来たみたい。受付で詳しい住所は書く必要ないけど、住んでる県を記入するんだよ。みたら「宮城」がたまたまいなかった。猫好きさん、県外からもいらっしゃるんだね。


私も受付して、券売機で往復券購入。ここまで来るのに少し不安はあったけれど、それ以上に「やっと来たんだな」という気持ちの方が大きかったな。

ずんだ猫
ずんだ猫

マンションの中に
発券所があるにゃ

8時40分ごろには、まだ発券所の外に並んでる人10人以上はいたと思うけど、「ここで定員でーす!次のお昼の便でお願いしまーす!」って案内のおじさんにザックリ切られてたよ。ほんとに予約なしの先着順なんだね・・・早く来てよかった。


いざ、田代島へ!9時に出発!

ずんだ猫
ずんだ猫

ワクワクだにゃー♪

フェリーに乗って仁戸田港へ向かう時間は、旅のはじまりらしいわくわくする静かな高揚感がありました。


窓から海を見ながら、ただ島へ近づいていく。
それだけなのに、いつもの日常から少しずつ離れていく感じがして、心も少しずつほどけていくのを感じたよ。

yoko
yoko

窓から水面をただ眺めているだけで
心のもやもやが薄れていく感じ


船内はこんな感じです。きれいだよね。テレビは朝の情報番組が写ってたよ。

ちなみにこちらはオープンデッキ。暑い日だったらここは気持ちいいだろうね。

9時44分、仁戸田港に到着。

仁戸田港に着いてまず思ったのは、海と空のきれいさよ。


春の島らしい、明るくてやわらかい光で、港に降りた瞬間、建物でごちゃごちゃしていない風景。きれいな山々。ここで少し気持ちがほぐれた感じだったよ。


この日は土曜日だったせいか、人が多かったね。
春休みだったからかもしれない。
フェリーを降りた人たちがそれぞれ歩き出していくので、とりあえず私もその流れについていくことにした。(全く道を知らないからね)
でも、周りの人たちも初めて来たような雰囲気で、どこへ向かえばいいのか、みんな少しずつ探りながら歩いているように見えたな。


島の中には、ところどころに手書きのかわいい看板が出ていた。
その看板を頼りにしながら、まずは「島のえき」に向かうことにした。

思っていたより歩きそうだったので、途中で低血糖にならないように、持ってきたちゅーるみたいな細長い羊羹を少しずつ食べながら歩いた。
こういうところが、自分らしいなと思うね。


山道を歩いていると、あちこちで猫に出会った。

まさむね
まさむね

凛々しい

この無防備な姿よ・・・


うちの近所にいる野良猫と違って、田代島の猫たちは人を見てもすぐには逃げない。
その距離感が、なんだか不思議で、でもすごく自然なんだよね。
「猫の島」に来たんだな、と少しずつ実感がわいてきたよ。


そうして会う猫を撫でたり、写真を撮ったり、のんびり歩いていくうちに、「島のえき」に到着した。

「島のえき」という名前を聞いた時は、私はなんとなく「道の駅」みたいな場所を想像していたんだよ。
島の特産品が並んでいたり、地元の物産がいろいろ売られていたり、そんな場所なのかなと思っていた。


でも実際に行ってみると、想像していたのとは少し違いました。


島の物産がずらりと並んでいるというよりは、お土産用の小物が置かれていて、軽食も食べられる、こぢんまりとした場所でしたね。
観光地らしい賑やかさというより、島の時間に合わせた素朴な空気がありましたよ。


そこで目に入ったのが、「猫のえさやりは12時から」という案内の看板。
せっかく来たのだから見てみたいと思い、店の外で猫を見たりしながら、お昼ご飯に持ってきたおにぎりを食べながら、1時間ほど待つことに。3月といえども日差しが強くて着ていたジャンバーを頭にかぶって日焼け対策しながらね。(完全に怪しい人)


そして12時。
えさやりの時間になると、さっきまでどこにいたのかと思うくらいたくさんの猫たちが集まってきましたよ~。
「こんなにいたの?」と驚くほどで、あっという間に猫だらけ猫まみれ。


縦に半分に切った長い竹をエサ入れにして、そこにカリカリを入れてた。すごいアイデアだなと思わず感心しちゃったよ。

ずんだ猫
ずんだ猫

猫だらけだにゃー!

猫たちは夢中でえさを食べていて、あちこちからカリカリカリ・・という音が聞こえてきました。
その光景は、ただ「猫が多い」というだけではなくて、この島で猫たちがのびのび自然に暮らしていることを感じさせる風景のような。
人に見せるために集められた感じではなく、島の毎日の一場面を、たまたま見せてもらっているような気がしました。


この光景は思わずカメラを向けずにはいられないよ。

ずんだ猫
ずんだ猫

カリカリ
大量だにゃー!!

田代島の猫たちを見ていて、いちばん印象に残ったのは、近所で見かける野良猫たちとの空気の違いだったね。


うちの近くにいる野良猫は、人の気配を感じるとすぐに身構えて、少し近づいただけでもさっと逃げてしまう。
いつもどこか緊張していて、人間のいる世界の中で用心深く暮らしている感じがある。

でも田代島の猫たちは、もちろん全部が人懐こいわけではないけれど、人を見た瞬間に隠れてしまうような雰囲気ではないんだよ。


道路の真ん中でお腹丸出しで日向ぼっこをしていたり、人のすぐそばを自然に歩いていたりして、島の中でちゃんと安心して暮らしているのが伝わってきました。
その姿を見ていると、「猫の島」と言われる理由が少しわかった気がした。

餌やりの時間に集まってきた猫たちも、ただ数が多いだけではなく、それぞれが自由で、でもどこか穏やかな空気の中にいたんだよ。

夢中でカリカリを食べる音を聞きながらその様子を見ていると、こちらまで少しずつ緊張がほどけていくようだった。


ずっと頭の中にあった焦りや、不安や、あれこれ考えすぎる感じが、猫たちを見ている間だけは少し遠くに行ってくれた気がするな。

yoko
yoko

心がふっと軽くなった気がするな

猫たちが幸せそうに見えたからなのか、島の時間の流れがゆっくりしていたからなのか、自分でもはっきりとはわからない。


でも確かに、田代島にいる間の私は、いつもより少し静かな気持ちでいられました。
猫を見て、ただ「いいなあ」と思っているだけで、心がゆるむ時間がある。
それだけでも、この島に来た意味はあったんじゃないかと思います。


ただ、私はかなりびびりなので、帰りは帰りでずっと時間が気になっていました。
「もし帰りのフェリーに乗り遅れたらまずい」と思ってしまって、13時55分の便なのに、13時ごろにはもう港のほうで待っていたw


せっかく島で心がゆるんでも、最後の最後でそういうところは自分らしいなと思う。
それでも、そのくらい慎重になりながらでも、ひとりでここまで来て、ちゃんと帰るところまでやれたことは、自分の中で小さくないことだったんだよ~。


ずんだ猫のモデルになりそうな茶トラ猫の写真も撮れたらいいなと思っていたけれど、思うように正面の顔を撮るのはやっぱり難しかったよ。


可愛い猫には何匹も出会えたし、「この子いいな」と思う場面もあったけれど、猫は人間の都合どおりには止まってくれない。


そのうちふっと動いてしまったり、こちらを向く前に逃げてしまったりして、理想どおりの一枚はなかなか撮れなかった。


でも、あとから思うと、今回の田代島で持ち帰れたものは、正面の茶トラ写真だけではなかった気がする。


猫たちが島の中でのびのびと暮らしている空気や、人を見てもすぐには隠れない距離感、道路の真ん中で気ままに日向ぼっこをしている姿。


そういうものを実際に見て、その場の空気ごと感じられたことの方が、ずんだ猫を考えるうえでも、自分の気持ちを立て直す意味でも、大きかったのかもしれない。


この子お腹に赤ちゃんいそう

まさむね
まさむね

アスファルトが
気持ちよさそうだな

田代島は、猫のモデルを探しに来た場所でもあったけれど、それ以上に、自分の心を少しゆるめる場所になりました。


猫たちを見ていると、頭の中にいつもある焦りや不安が少し遠くに行って、ただ「いいなあ」と思う時間があったからね。


それだけでも、この日にここまで来た意味は十分あったと思う。


また猫補給をしに、田代島へ来たいなあ。


次こそ茶トラのいい写真が撮れたらうれしいけれど、それが撮れても撮れなくても、あのゆるやかな空気を思い出すだけで、また行きたくなる気がするね。

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